外観検査とは、見た目の異常をチェックする検査のことを指し、生産ラインにおける重要な項目の1つです。見た目の異常というのは、傷がある・異物が付着しているという状態だけでなく、欠けがある・変形している・位置がずれているなど、部品や製品によって異なります。
製造工程には、強度検査・耐圧検査・タッチパネルの感度検査など様々な検査がありますが、外観検査もそのうちのひとつです。スマートフォンやPCの部品などの電子部品業界をはじめ、自動車業界、日用品業界、医療品業界など幅広い業界で外観検査は行われており、製造や組立では欠かせない工程になっています。
外観検査はこれまで人による目視検査で行われてきましたが、数千、数万単位で製品をチェックするとなると、長時間の目視検査は限界があります。不良品の流出といったヒューマンエラーの発生、欠陥の基準のばらつき、熟練の検査員になるまでの教育コストなど、生産効率化を阻害する原因になります。
外観検査を自動化することで、検査員の目を検査装置に代替できます。検査装置は常に一定の高精度な基準で判断し続けることができるため、生産性アップに繋がるだけでなく、省人化を実現し人件費の削減などに貢献します。
外観検査を自動化する手段のひとつとして「画像処理検査」があります。画像処理検査とは、検査をする対象物をカメラで撮像し、その画像を2次元の面として解析することで、さまざまな検査を瞬時に行うものです。
画像処理検査を使った外観検査にはどのようなものがあるのか、業界別にご紹介します。
電子部品業界 事例詳細はこちら |
・MEMSの汚れ・傷・異物検査 ・インテープの汚れ・⽋け検査 ・端⼦のバリ・ピッチの検査 ・コンデンサの傷・汚れ・クラック検査 |
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コネクタ業界 |
・プレス品の幅・⼨法・曲がり検査 ・ハウジングのバリ・ショート・異物検査 ・組⽴後のピッチ・コプラナリティ検査 ・⼀体成形後の端⼦異常・樹脂被り・ショート検査 |
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半導体業界 事例詳細はこちら |
・BGA、CSPボールの有無・ピッチ・個数検査 ・リードフレームの変形・⽋損・異物検査 ・チップ部品の傷・異物、汚れ検査 ・パッケージの⽂字検査 |
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自動車業界 事例詳細はこちら |
・表⽰パネルの印字品質検査 ・Oリングの外観検査 ・ギヤの外観検査 ・ジャンクションボックスの外観検査 |
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ロボット業界 事例詳細はこちら |
・容器ラベルのずれ・はがれ検査 ・成形品の⼨法外観検査 ・成形取り出し機との連動検査 ・ロボットのピッキング |
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医薬品業界 事例詳細はこちら |
・注射針の検査 ・湿布の異物・はがれ検査 ・シリンジの異物検査 ・錠剤の異品種混⼊ |
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プラスチック業界 事例詳細はこちら |
・成形品の⿊点・ショートショット検査 ・⽂字の⽋け・かすれ検査 ・化粧品ボトルの⽔滴有無検査 ・成形機の⾦型監視 |
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日用品業界 事例詳細はこちら |
・キャップの印字・異品種検査 ・⽸の底⾯の異物・汚れ検査 ・ラベルの位置ずれ・異物・異品種検査 ・容器の⿊点・異物検査 |
私たちは、外観検査・画像処理検査に関するエキスパート集団です。単なるメーカーではなく、画像処理アルゴリズム、光学技術、電気・機械の知識と経験を兼ね備える外観検査・画像処理検査装置メーカーとして、総合的なコンサルティングも可能とする、開発型エンジニアリング企業です。