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世界のヴィスコから vol.12

世界各地に広がるヴィスコのグローバルネットワーク。「郷に入れば郷に従え」を合言葉に、より安定したサポートを提供するために日々奮闘する ヴィスコ特派員たちが、現地生情報をお届けします。今回は「余暇の過ごし方」をテーマに、各者のお勧めをレポート。どうぞお楽しみください。

休暇日の避暑娯楽

detail12_img01.png▲ 北朝鮮との国境にある長白山天池。

7月頭の梅雨明けから突入した猛暑40度、連日の焼けつくような高温。外はまるで火炉の中、本当にうんざりさせ られる酷暑です。

生き物は納涼に必死。「萌え」を売りにするパンダも例外でなく、氷を抱いて遊んでいるのに合流させてもらいたい気 分です。

ずっとクーラー部屋に閉じ込もっていたいですが、健康のためにも有益な生活余興が必要になるでしょう。幸いにも、中国には有名な避暑地が山のようにあります。ノーブルなリゾート地・承徳避暑山荘、ユートピア・香格里拉(シャングリラ)、エメラルドブルーの仙人境・九寨溝、一つの山に四季がある聖なる長白山など...もちろん有名なところである以上、季節不問で人でいっぱいです。

有名な避暑地が外省にある場合、旅行に行くには少なくとも三、四日はかかります。それに中国は学生と教師以外は夏休みがありません。そのため、多くの社会人にとっては、短い休暇日でも時間と距離を考えずに楽しめる地が人気です。

それが、ウォーターパーク。週末でも、遠く移動しなくても、年齢不問で楽しめます。
 そのブームに伴い、各地で斬新なテーマとイベントも続々。燃え上がる太陽を頭の上に乗せても足元は冷水に浸し、冷水の中に座って麻雀を打つ「水上麻雀」、夏休み期間中の子供と楽しめる「親子水鉄砲」、ビールとミュージックの愉悦的ナイター、スリル感満点のジャングル冒険など。

このように、身の回りの娯楽から、異郷の有名な遊覧地まで、いつでも、どこでも、誰でも避暑が満喫でき、心を豊かにできる余興項目が普遍化されています。(ヴィスコ上海

ドイツ流、暮らすように過ごすバカンス

detail12_img01.png▲ 山も好きですが、やっぱり海!

ドイツで生活していて驚いたことの一つが、休暇の長さです。法律で、最低20日は行使すべしと決められているため、数週間に及ぶような長期休暇ですら 当然の権利として認められています。

診療所はもちろん、保育園でさえも夏休みがあるところがほとんど。初めは戸惑いましたが、今ではお互い様という気持ちになってきました。病欠に関しては別扱いのため、この最低20日間の有給休暇は完全にバカンス用となります。

休みが長いためか、バカンス先では暮らすように過ごすスタイルが主流です。自然をこよなく愛し、自分のペースで過ごすのが好きなドイツ人。海辺での読書や、山でハイキング、湖のほとりでのサイクリングなどが人気です。
陸続きということもありキャンピングカーが普及していて、夏休みに入ると自転車を積んで引っ越しさながらの荷物で移動している家族をよく見かけます。アルプスを越えてイタリアまで南下したり、北海を渡ってスウェーデンへまで北上したり、と。

夏は思いっきり日差しを浴びたいドイツ人。人気の行き先は、イタリアやスペイン、クロアチアなど太陽の光がさんさんと降り注ぐ南ヨーロッパです。中でもスペインのマヨルカ島は、日本でいうハワイのような感じで人気があり、冬は避寒地としても有名です。

北ドイツに面した北海も人気がありますが、真夏でも風が強くて曇りがちのため、私は行く予定がありません...。

滞在型のホテルから一歩も出ずに、食事も全てインクルーシブの至れり尽くせりなプランも人気があります。またクルージングも最近流行っていて、ヨーロッパ内はもちろん、何と日本まで船で行くコースもあるほどです。いつかこのクルーズにチャレンジしてみたいと思います。(坂井)

日本らしいもの、を感じる旅

detail12_img01.png▲ 夜が深まるにつれ幻想感も増します

今年の夏休みは、「古くて日本らしいものを感じたい」と思い立ち、なんとなく古都・奈良へと旅に出ました

今回は、およそ800年前から行われているとされる伝統行事、「中元万灯籠」を見るため、春日大社を訪れました。 春日大社といえば鹿。鹿島神宮の祭神 が鹿に乗って(茨城県から)来たという のが由来だそうです。ご存知でしたか?

この神事は、境内の灯籠に御明を灯すもので、毎年2月の節分と、8 月14日・ 15日の中元の夜に行われるものです。普段、釣鐘灯籠がある本殿の回廊へは立ち入ることができませんが、この時だけは特別拝観料で入ることが許されます。

午後6時ころになると、宮司が本殿前で最初の灯籠に火を灯し、続いて神職らが境内にある釣鐘灯籠約千基と、石灯 籠約二千基に次々と点火していきます。

合計して三千基もあるこれらの灯籠は、長い年月の間に、藤原氏の親族をは じめとした多くの人々から奉納されたものだそうです。灯籠をよく観察してみると、ひとつひとつに家紋であったり、風景であったり、文字であったり、様々なデザインが確認できます。

それぞれの想いの込もった灯籠の灯は、夜が深くなるにつれだんだんと浮か び上がり、社殿の朱色をやわらかく照らし、幻想的に輝いていました。

行事を見終えた後も周辺では、屋台の出店などで遅くまで楽しむことができました。そのほかにも教科書で見かけた彫刻や仏閣などがどれも大きかったこと、これだけの月日の中で管理・維持されていることにも驚かされました。

この日は周辺の森だったり、砂利道だったり、石階段だったり、その他の神社仏閣に関してもかなりの広さがあり、 結局3万歩くらい歩きました。奈良に観 光に行かれる際は、野生動物との遭遇に も気をつけて、スニーカーなどの歩きやすい靴で見て回られることをおすすめします。(日本本社

サバーイな行き先、マイサバーイな道のり

detail12_img01.png▲絶句・・・

サワディーカップ!タイは観光地としてもよく知られており、何かの調査では旅行先の人気ランキング世界1位になったことがあります。

確かに、自然や食が豊かで、また何より物価が安いためコストパフォーマンスの面でも良く、在住する身としても快適さを感じることは多々あります。

この快適さ、タイ語だと「サバーイ」と言うのですが、タイ人の国民性を表すとも言われており、日常の中で実によく登場します。夕方、陽が陰り涼しくなると「サバーイ」、マッサージで気持ちよければ「サバーイ」、ハンモックに揺られて「サバイサバーイ」。逆に、気分や身体が優れない時は「マイサバーイ」と表現され、うつ病ですら「(心の)マイサバーイ」と訳されるようです。

このように、心の底からサバーイを追求するタイの皆さんなので、余暇も当然サバーイ至上主義に徹します。海や高原のリゾート地は、大げさでなく「この世の楽園か」と思ったことも、一度や二度ではありません。
これは、たとえ停電や断水があったとしても、変な虫やサソリ、蛇、巨大トカゲが登場したとしても気にならないほど。体感してみないとこの良さは伝わりづらいかもしれませんが、個人的には「世界一」にランクされるのもよく理解できるところです。

一方で、「世界一」と言えばもうひとつ。何かの調査によると、世界の渋滞都市ランキングで、バンコクが映えある一位に輝いたことがあります。そのため、ご想像いただけるとは思いますが、連休時の郊外への往復はまさに地獄。マイサバーイ極まりありません。

楽園と地獄サバーイとマイサバーイが同居するこの国の余暇は、とても良いバランスで成り立っているようです。(ヴィスコタイ

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