当社は、筐体型画像処理検査装置を開発、製造及び販売しております。画像処理検査装置は、様々なモノづくりの現場において、検査対象物の傷、汚れ、異物などの外観上の欠陥を検出する目的で多く利用されており、FA(ファクトリーオートメーション)向け画像処理システムとも呼ばれております。日本国内の製造業の現場では、画像処理検査装置が普及しつつありますが、未だに人手に頼った目視検査を実施している製造現場もあります。また、中国、東南アジア、南米などの新興国の製造業の現場では、日本国内の製造現場と較べて目視検査を主とした製造現場が多数あり、人件費の抑制や製品品質の安定化に向けて画像処理検査装置の導入が進みつつあります。
当社が製造する筐体型画像処理検査装置は、筐体、カメラ、レンズ、照明等で構成されており、当社では検査対象物、検査内容、検査条件、処理速度、設置条件等、お客様の検査ニーズに応じた最適なシステムの提案とアドバイスを行っております。
当社の画像処理検査装置は、電子部品業界、半導体業界、自動車業界、食品業界等の製造現場において様々な検査に利用されております(以下、検査事例)。
ヴィスコの強み
当社は、画像処理検査装置の製造にあたり、検査装置を構成するモジュール(部品)の製造を部品製造会社に委託し、又はモジュール(部品)を部品製造会社から購入した上で、製品の組立て、並びにオペレーティングシステム及び画像処理ソフトウエア(当社開発)の筐体へのセットアップを組立会社に委託して、画像処理検査装置(製品)を完成させるファブレスメーカーです。当社、連結子会社及び国内外の代理店が、国内外の顧客に対して製品を販売しております。
事業系統図
当社グループは、当社及び連結子会社4社(必速勘貿易(上海)有限公司(中国)、ViSCO Technologies (Thailand) Co., Ltd(タイ)、ViSCO Technologies USA, Inc(米国)、及びVMY Technologies Sdn. Bhd.(マレーシア))の合計5社で構成されております。また、当社営業拠点として、大阪、鹿児島の2営業所、及び台湾駐在員事務所、必速勘貿易(上海)有限公司の営業拠点として深圳分公司を開設しております。
成長戦略
1.コネクタ分野の深堀
既存採用工程以外の様々な工程での採用を目指すとともに、今まで画像検査が難しかった車載向けコネクタの検査においても、新たな画像処理技術で対応することにより、新規顧客を開拓してまいります。
2.電子部品・半導体分野の開拓
コネクタ検査で培ったノウハウをベースに、需要増加が見込める電子部品、半導体分野(特にMEMS(※))の製造現場に対し、画像処理検査ソリューションの提案を強化することにより、コネクタメーカー以外の電子部品分野での販売拡大を目指します。
3.新規事業領域の開拓~ロボット分野
高度なピッキング技術+外観検査技術によりロボット分野での採用を促進することにより、製造現場の自動化に貢献いたします。
4.海外顧客の開拓
中国や東南アジアでは未だ高度な検査水準や適切な検査項目を知らないユーザーが多いことから、啓蒙活動の推進により潜在ニーズを掘り起こし、マーケット拡大を目指します。
※MEMS:Micro Electro Mechanical Systems